梅雨の晴れ間に、縄文スタイル・マツロワーヌを再び開催しました。
参加者のみなさんは、さまざまなフィールドで活躍される方たちで、図らずも異業種交流会のような雰囲気にもなりました。
今回も、丁寧に作られたお料理は、猪や鹿とは思えない!絶品料理でした。
捌き方、保存の仕方、調理のタイミングや調理方法など、少し意識するだけで、ジビエは一般の家庭でも十分に扱える食肉であることがわかりました。
いや、むしろ一般的な食肉より、野山をかけめぐり、育まれた生命ですから、ストレスが少なくて、味わいもすっきり、嫌なしつこさなどもなく、非常に上品なお味なのです。
一言で言えば、臭くない。
そして、余分な脂身がないので、身がつまっている。
少ない量で、十分に満足できる、という印象でした。
現代の食肉事情では、たくさん育てて、たくさん卸す。そうしないと利益が回らないという現状があります。実際に日本では食肉の需要が、高齢化社会や人口減少などに伴い減っていることから、大手の食肉卸業者は海外への輸出、欧米などへの進出が進んでいます。
そこから考えると、ジビエの活用というのは、これからもっと増えていくのだろうと思います。同時に考えていきたいのは、需要が増えたからたくさん狩るというのではなく、どう自然と共生しながら、必要量を得ていくのか、という点です。
今回、開催した際に思ったことは、
自然のものをいただくと、身体もそれに呼応して、必要以上に食べることがない
ということでした。
食べることは、一番簡単なストレス解消法です。
ストレスの少ない、自然にそった形での生活スタイル、それに伴って、自然にそった食事、すると、無駄に食べることがなくなり、過剰な需要と供給が起こりにくいのではないか、と思いました。
すぐにそこにシフトしていくことが無理でも、こうやってマツロワーヌの開催を重ねることで、生活の一部を縄文スタイルにシフトしようと思える人が増えることを望みます。
自然からのめぐみは、本当に豊かです。
それは量が豊かというよりは、質が豊か、なのかもしれません。
年内に、もう一度縄文スタイルマツロワーヌを開催いたしますので、縄文スタイルを少しでも体感したい方は、ぜひ、いらしてください。
火を囲み、自然の恵をいただき、ただただ、語り合う。
人の本来の営みを、一緒に味わいましょう。
猟師、細野さんの現場の写真を飾り、実際にどのように狩猟しているのか、わかるように展示。
最近、猟を始めた方が熱心にお話をしていたのが印象的でした。
狩猟に使う道具も並べられ、初めての人でも、手に触れて、体験できる感じになったことは、うれしいことです。